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ブリザードの部屋
自作のSM系(というかDID系)エロ小説を毎月1作を目標にアップロードします。女性を縛って責める作品が多いです。(心身ともに大人の方のみご閲覧ください)
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連載「西暦2060年」1 (半裸拉致)
 すいません。
 週末ちょっとドタバタしてて掲載する時間が取れませんでした。

 タイトルの「西暦2060年」は、今年(西暦2006年)の下2桁をひっくり返した数字です。
 それでわかると思うけど、元ネタはジョージ・オーウェルの「西暦1984年」です。
 ストーリー的にはすごく怖いお話です。


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 西暦2025年。
 北東アジアで勃発した地域紛争と、それに伴う放射性廃棄物による全地球的環境汚染により、全人類は絶滅の危機に直面した。
 各先進国の政治家と高級官僚は地下シェルターに逃れ、ごくわずかの国民を労働力としてシェルターに受け入れた。
 地上は生命の絶えた荒れ野と化し、そして35年の年月が過ぎた。

 山下ミヤは科学省に勤務する技術者。
 学校での成績も優秀で、若いながら通信局の1つの部門を任されている。
 悩みの種は、部下の及川が、いや部下といっても20歳近く年上の中年男なのだが、彼がミヤの指示に従わずにサボタージュに近い態度を取ることだった。
 昨日などはついにキレたミヤが、このままでは教育省に通告して再教育キャンプに収容してもらうしかない、と啖呵を切り、及川が涙を流しながら土下座して許しを請い、それで何とかその場が治まったのだった。
 だが、再教育キャンプを恐れるのは彼だけではなく、むしろミヤのほうだった。
 なぜなら彼女は職権で入手した情報を使って、重大な違法行為をしていたからだった。

 その日もミヤはあてがわれた官舎の自室に帰ると、着ているものを荒っぽく脱ぎ捨てながら寝室に入っていった。
 ベッド脇のライティングデスクの前に椅子を引き寄せて腰掛ける。
 デスクの上には使い古されたノートPCがあった。
 コンピュータの開発生産はシェルター内の工場で細々と続けられてはいたが、普通の三級市民の手に入るものではない。
 それは彼女に対する当局の信頼と期待がいかに厚いものかということを物語っていた。
 ターミナルソフトを起動してから、通信局の庁舎にあるサーバのIPアドレスとポート番号を指定して接続する。
 そのサーバは、彼女が管理する機材のうちで最も古くて性能も低く、その存在すら他の局員は忘れているような代物だった。
 彼女はこのサーバに特殊なソフトウェアを仕込んでいたのだった。
 接続が確立したことを示す信号がサーバから帰ってきた。
 ブラウザを起動してIPアドレスを入力する。
 彼女のサーバを中継して教育省のアーカイブストレージの内容がノートPCへと流れ込んでくる。
 ウィンドウの中に、あの“大壊滅”の前の時代に蓄積された膨大な知的資料のリストが表示され始める。
 その中からミヤは、最も熱心に読み進んでいるページを開いた。
 ページのタイトルは「にっぽんのれきし」だった。
 だが、その日のミヤの知的探求は巨大な暴力によって中断された。

 ドンドンドンと彼女の部屋のドアを乱暴に叩く音。
「山下ミヤさん、警察のものです。すぐにドアを開けなさい!」
 ミヤの顔面から血液が音を立てて引いていった。
 ばれた? いや、そんなまさか…。
 だが、彼女の不安は的中していた。
 数分後、ドアを蹴破って乱入してきた警官隊は、下着姿の彼女に後ろ手手錠を掛けると裸足のまま両脇から抱きかかえて官舎の外へと連行していった。
 窓に鉄格子の付いた小型バスに半裸のままで押し込まれながら、ミヤは自分の短い人生が終わりを告げたことを知った。


(つづく)

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

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